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忘れぬうちに夢のメモ&イラスト。ノートに書きためてる過去の夢ももったいないんで出してきます。
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14 2007 / 05

我々は幻覚体験をしに集まっている。薄暗いがだだっ広く、 天井の高い、
ざわめきが感じられる、満席のホール。

暗かったステージに、灯りがともり、
前口上が語られる。最初はゲーテのファウストのような体裁で、
三人の人物が交互に胴間声を張り上げる芝居がかった調子であったが、
しまいには女性の事務的なアナウンスで、
「今回の幻覚は、鉄のパネルによって引き起こされるものですので、それによって引き起こされたトラブルには責任を負いかねますのでご了承下さい」
と繰り返されている。
最初の三人の人物の言ったことは忘れてしまい、自分にはそのアナウンスの内容のみ心に残った。
鉄のパネルというのはどういうものだろう。自分との関連が見いだせない、とも思った。

ステージに上がった女性の誘導員のみスポットライトを浴び、いよいよ始まったらしい。
開始直後から不思議な気分になっていて、自分は前の席の白いシャツにマジックで黒々と落書きをしていたのだが
ふと見ると何も書いてはいない。幻覚である。

自分は右の席だったのが左の席にいつしか移行していて、
坊主頭のKが、目の下を真っ黒にして入口から入ってきたのを見る。
しかしそれも幻覚で、本物のKは自分の前の席で、何らかの幻覚を見ながら座席で回っている。

ぼくは予感のようなものを感じてステージに上がると、舞台袖から薄暗がりを通して見える裏口のところに小人が座っているのを見る。
これは幻覚ではない、と思ったが、次の瞬間もの凄いジェット機のような轟音をたてながら、体から曼荼羅のようなビジョンを発しながら舞い上がり、
仏の姿で(轟音を立てながら)舞い続けているのに、誰も一向に気を払わないのでそれが自分にしか見えぬ幻覚なのだと思った。
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